丹下健三 香川県庁舎 [建築]
丹下健三設計、香川県庁舎に行きました。
地図を見ながら、初めての高松。
汗ばみながら
「そろそろ次のブロックあたりに見えるはず」
と思ったとたん、圧倒的な存在感のコンクリート打ち放しの庁舎が見えました。
思わず息をのみ、足が固まった。
既に半世紀以上の時を経ているというのにいまだ異様な気迫が漂う姿、
にもかかわらず、周りにはなんでもない街の喧騒があり「今」の時間が普通に流れていることと、
自分がそこに立たされていることに衝撃をうけた。
現在庁舎は、免震層を建物下部にはさみ込む大掛かりな工事中。
印象的であるはずの足元の広場やピロティも資材置き場や工事現場になっていました。
それでも
「ほんとに入っていいのかしら」
と心配になるような工事用通路程度の細い隙間を矢印案内に沿って通りすぎると、
庁舎の中にも入れました。
よその工事現場にヘルメットもかぶらずこっそり入ったような言われのない罪悪感で、つい伏し目がちになりながら臨時の受付カウンター前をスル―して、上階に行けば職員はもちろん執務中。
外は工事現場、でもなかは生きてる県庁。
さらに増築された高層のガラス張りの庁舎とも大きな吹抜けのホールでつながっていてそこまで来ると都心のオフィスと同じ空気。
とはいえ後戻りして低層棟の議会棟の奥に入るとそこは人影なく音もなく、ここでまたも空間から立ち上る熱のようなものに圧倒され、タイムスリップしたような錯覚を覚えました。
丹下健三の傑作といわれる香川県庁舎。
ならばひとまず見ておこう、という勉強モードの気持ちは吹き飛び、
傑作といわれる所以が腑に落ちた。
再び訪れる機会はおそらくない。
来てみてよかった。
地図を見ながら、初めての高松。
汗ばみながら
「そろそろ次のブロックあたりに見えるはず」
と思ったとたん、圧倒的な存在感のコンクリート打ち放しの庁舎が見えました。
思わず息をのみ、足が固まった。
既に半世紀以上の時を経ているというのにいまだ異様な気迫が漂う姿、
にもかかわらず、周りにはなんでもない街の喧騒があり「今」の時間が普通に流れていることと、
自分がそこに立たされていることに衝撃をうけた。
現在庁舎は、免震層を建物下部にはさみ込む大掛かりな工事中。
印象的であるはずの足元の広場やピロティも資材置き場や工事現場になっていました。
それでも
「ほんとに入っていいのかしら」
と心配になるような工事用通路程度の細い隙間を矢印案内に沿って通りすぎると、
庁舎の中にも入れました。
よその工事現場にヘルメットもかぶらずこっそり入ったような言われのない罪悪感で、つい伏し目がちになりながら臨時の受付カウンター前をスル―して、上階に行けば職員はもちろん執務中。
外は工事現場、でもなかは生きてる県庁。
さらに増築された高層のガラス張りの庁舎とも大きな吹抜けのホールでつながっていてそこまで来ると都心のオフィスと同じ空気。
とはいえ後戻りして低層棟の議会棟の奥に入るとそこは人影なく音もなく、ここでまたも空間から立ち上る熱のようなものに圧倒され、タイムスリップしたような錯覚を覚えました。
丹下健三の傑作といわれる香川県庁舎。
ならばひとまず見ておこう、という勉強モードの気持ちは吹き飛び、
傑作といわれる所以が腑に落ちた。
再び訪れる機会はおそらくない。
来てみてよかった。
2018-06-28 19:02
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