「四国村」 [建築]
「四国村」へ。
閉園間近夕暮れ時、小一時間だったが、ほとんど誰もいなくて、まるで山歩きしているような気分になるところでした。
いきなり、びっくりするようなぐらぐらの朽ちかけたつり橋が。
手摺替わりの鋼製ロープと蔦にしがみつきながら、一歩ずつ丸太の間から落ちないように。
冷や汗が出そうな緊張感。
公共的な施設でこの大胆さ。
どうしてこれでいいのか、、一気に気分が上がる。
引き続き結構な山道をてくてく歩くと、途中に、移築されたいくつかの建造物が現れる。
小豆島の農村歌舞伎舞台
砂糖締め小屋
円形の内部空間、原始的な印象の小屋組みの上に円錐形の葺き屋根。
アスプルンドの森の礼拝堂が思い浮かぶ。
安東忠雄の建築もあるらしいしせっかくここまできたのだし、とそれほど強い気持ちもなく立ち寄ったけれど、しかも安東忠雄の建築は時間切れで見ずじまいとなったけれど、それ以上に、深い山に入ったように良い時間になりました。
閉園間近夕暮れ時、小一時間だったが、ほとんど誰もいなくて、まるで山歩きしているような気分になるところでした。
いきなり、びっくりするようなぐらぐらの朽ちかけたつり橋が。
手摺替わりの鋼製ロープと蔦にしがみつきながら、一歩ずつ丸太の間から落ちないように。
冷や汗が出そうな緊張感。
公共的な施設でこの大胆さ。
どうしてこれでいいのか、、一気に気分が上がる。
引き続き結構な山道をてくてく歩くと、途中に、移築されたいくつかの建造物が現れる。
小豆島の農村歌舞伎舞台
砂糖締め小屋
円形の内部空間、原始的な印象の小屋組みの上に円錐形の葺き屋根。
アスプルンドの森の礼拝堂が思い浮かぶ。
安東忠雄の建築もあるらしいしせっかくここまできたのだし、とそれほど強い気持ちもなく立ち寄ったけれど、しかも安東忠雄の建築は時間切れで見ずじまいとなったけれど、それ以上に、深い山に入ったように良い時間になりました。
丹下健三 香川県庁舎 [建築]
丹下健三設計、香川県庁舎に行きました。
地図を見ながら、初めての高松。
汗ばみながら
「そろそろ次のブロックあたりに見えるはず」
と思ったとたん、圧倒的な存在感のコンクリート打ち放しの庁舎が見えました。
思わず息をのみ、足が固まった。
既に半世紀以上の時を経ているというのにいまだ異様な気迫が漂う姿、
にもかかわらず、周りにはなんでもない街の喧騒があり「今」の時間が普通に流れていることと、
自分がそこに立たされていることに衝撃をうけた。
現在庁舎は、免震層を建物下部にはさみ込む大掛かりな工事中。
印象的であるはずの足元の広場やピロティも資材置き場や工事現場になっていました。
それでも
「ほんとに入っていいのかしら」
と心配になるような工事用通路程度の細い隙間を矢印案内に沿って通りすぎると、
庁舎の中にも入れました。
よその工事現場にヘルメットもかぶらずこっそり入ったような言われのない罪悪感で、つい伏し目がちになりながら臨時の受付カウンター前をスル―して、上階に行けば職員はもちろん執務中。
外は工事現場、でもなかは生きてる県庁。
さらに増築された高層のガラス張りの庁舎とも大きな吹抜けのホールでつながっていてそこまで来ると都心のオフィスと同じ空気。
とはいえ後戻りして低層棟の議会棟の奥に入るとそこは人影なく音もなく、ここでまたも空間から立ち上る熱のようなものに圧倒され、タイムスリップしたような錯覚を覚えました。
丹下健三の傑作といわれる香川県庁舎。
ならばひとまず見ておこう、という勉強モードの気持ちは吹き飛び、
傑作といわれる所以が腑に落ちた。
再び訪れる機会はおそらくない。
来てみてよかった。
地図を見ながら、初めての高松。
汗ばみながら
「そろそろ次のブロックあたりに見えるはず」
と思ったとたん、圧倒的な存在感のコンクリート打ち放しの庁舎が見えました。
思わず息をのみ、足が固まった。
既に半世紀以上の時を経ているというのにいまだ異様な気迫が漂う姿、
にもかかわらず、周りにはなんでもない街の喧騒があり「今」の時間が普通に流れていることと、
自分がそこに立たされていることに衝撃をうけた。
現在庁舎は、免震層を建物下部にはさみ込む大掛かりな工事中。
印象的であるはずの足元の広場やピロティも資材置き場や工事現場になっていました。
それでも
「ほんとに入っていいのかしら」
と心配になるような工事用通路程度の細い隙間を矢印案内に沿って通りすぎると、
庁舎の中にも入れました。
よその工事現場にヘルメットもかぶらずこっそり入ったような言われのない罪悪感で、つい伏し目がちになりながら臨時の受付カウンター前をスル―して、上階に行けば職員はもちろん執務中。
外は工事現場、でもなかは生きてる県庁。
さらに増築された高層のガラス張りの庁舎とも大きな吹抜けのホールでつながっていてそこまで来ると都心のオフィスと同じ空気。
とはいえ後戻りして低層棟の議会棟の奥に入るとそこは人影なく音もなく、ここでまたも空間から立ち上る熱のようなものに圧倒され、タイムスリップしたような錯覚を覚えました。
丹下健三の傑作といわれる香川県庁舎。
ならばひとまず見ておこう、という勉強モードの気持ちは吹き飛び、
傑作といわれる所以が腑に落ちた。
再び訪れる機会はおそらくない。
来てみてよかった。