SSブログ

渋谷 「公園通りクラシックス」 [音楽]

地下の駐車場への車路を降りていくと、打ち放しに白いペンキを塗っただけの壁、天井、木の床の、倉庫のような小さなスタジオがありました。
「公園通りクラシックス」
そこでアコースティックライブを聴きました。

50人足らずの聴衆を相手に、ぱっと見「普通に見えるモン」が、
いきなり、歌で、人の心を揺さぶってくる。

普通の生活の中にまぎれて隠れているのに、実はまるで音楽の中で生きている。
そういう人たちがいること。
そういうことを、今まで間近に感じる機会がほとんどなかった。


ラヴェル「道化師の朝の歌」 [音楽]

先週末にあったピアノの演奏会で、ラヴェルを聴きました。

ラヴェル〈鏡〉より「道化師の朝の歌」

coolで情熱的。
計算し尽くしてから、一気にそこを突き抜けたような演奏。
二本の手十本の指が、まるで独立した生き物のように、鍵盤の上で踊りながら音をたたきだす。

何度かその音を思いだそうとしても、強烈で圧倒された印象が繰り返し思いだされるばかりです。

ラヴェルの母は、バスクの人だったのだと知りました。

今日の褒美はLPの音。 [音楽]



LPプレーヤーが壊れて久しくなって、もうLPも置いておいても二度と聴くことはないと諦めていました。

かといって、クラシックのLPも70年代のロックも山ほどあるのはとても捨てられないし。

見て見ぬふりのまま長い年月が過ぎていました。



が、ほらこの通り。

新しいLPプレーヤーです。



高校生のいっとき毎晩毎晩憑かれたように聴いていたLPを、昨夜久々に聴きました。

Beethoven Piano Concerto No.5 Emperor

FRIEDRICH GULDA

Vienna Philharmonic/Horst Stein



こんな音だったか。

また今晩もちょっと頑張って仕事を進められたらこれを聴いてから寝よう。一日の褒美です。


指揮者の表情 [音楽]

6月頭に、東京芸術劇場で交響曲を2曲聴きました。

Mozart 交響曲31番 ニ長調
Mendelssohn 交響曲第2番 変ロ長調

座席は2階席。舞台脇に伸びる一列の一番舞台奥に当たるところだったため、なんだかオーケストラと一緒になって、若い指揮者の表情を正面から見ながら、演奏を聴くことになりました。
指揮者は川瀬賢太郎という26歳の若者。音の鮮やかさが際立つ演奏でした。
指揮者によって音が変わるのは当たり前だけれど、あらためてそのことをかみしめさせてもらったよい演奏でした。音を訴える表情も気合が入っていて面白かったです。

MARUZEN丸の内本店のエスカレーターは長い [音楽]

先週末、スタインウェイサロン松尾ホールで、情熱的で深く、また軽やかで柔らかいショパンのピアノ曲を聴いたあと、MARUZENに立ち寄り、注文しておいた本を受け取りました。



「木造住宅の耐震診断と補強方法」(国土交通監修)



渋くて地味な本書。実務のために購入しました。

もちろん楽しもうと思って手に入れたわけではありません。

が、読み進むうちに、この本が誠意を持って作られている、またつとめて平易に記述を進めようとする姿勢がにじみ出ていると感じられてついにっこりしました。遠回りをしたけれどようやくたどり着いたような気持ちになる一冊です。

約25年ぶりに改訂が行われたというこの一冊。その改訂委員会の委員長に大学時代の先生の名前を見つけました。ひょろっとしていて地味で静かで、はったりでものを言ったり大きな声を出したりするのを見たことがない温和な先生の様子を思いだしました。

ああそうか、と本を前にして何か納得しました。



本を手に入れた帰り、本屋の下りエスカレーターで転びました。

ヒールがエスカレーターの踏み面の溝に引っかかってバランスを崩したのだと思います。

MARUZENのエスカレーターは長い・・

数段ずり落ちるように転び人に助けられてようやく立ち上がることができましたが、両足のすねにけがをしました。

前にいたカップル、止めてくれてありがとう。気遣いもとてもありがたかったです。

二人がいなかったら滑り落ち続けたかも。

結構はでな転び方だったので本当はとても情けないはずでしたが、その日はピアノコンサートの余韻が体に残っていて自分でも不思議なくらい気持ちが軽く明るく幸せなままでした。



足の傷や打ちつけたところはしばらく痛み、茶室での正座や立ち居振る舞いも少しつらい時が続きました。が、今はもう「かさぶた」です。



かゆい。





五月の庭  ブルーベリーの小さな花。


国境なきアーティストたち [音楽]

sierra.event20104.3. 010-1.jpg
本日、原宿、アコスタジオで行われた「国境なきアーティストたちの活動リポートとコンサート」の様子です。

コンサート終盤、柔らかな音色のベーゼンドルファーのピアノの前に並んだのは、3脚の椅子。

え?
ピアノを3人で弾くのね?

さらに小さな「トイピアノ」まで加わり、5人の音色が重なり合う、ワクワクするような動き豊かな演奏でした。

エクトル・シエラ氏の詩の朗読・ダンスステップ + 5人のピアノ演奏 で心が弾みました!

路地の奥でプーランク [音楽]

2010.3.27DrEri_piano_anoano.jpg
大塚駅です。
路面電車を見るの、何年ぶりかしら。

ここから歩いて3分ほどの小さなホールで行われた室内楽の演奏会に行きました。

F.プーランクの六重奏曲を中心に、フランスの木管アンサンブルの曲の演奏を聴きました。

この「六重奏」というのは、ピアノと管楽器5つ、です。
こんな組み合わせの曲って、あまりないのではないでしょうか。

ぐっとくる吸い寄せられるような音色の演奏、こんな細い路地の奥の小さなホールで聴けるなんて。
うれしい。

気持ちよい演奏会でした。


上野の奏楽堂にて [音楽]

CA270103.jpg
上野の奏楽堂にて日本歌曲のコンサートがありました。

百人一首の数々が歌われました。

上野の奏楽堂は、明治23年に建てられた日本最初の木造の音楽ホールだそう。
もとは今の芸大音楽学部の持ちモノでした。
昭和62年に芸大の敷地から上野公園内への移築が実現し、今はだれでも使えます。

夕暮れるまでのあいだ、
自然の光が木枠の窓から柔らかく入ります。

クラシカルで、しかも飾り気のない素朴な印象のホールでした。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。