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「逃げてゆく愛」  [読書・美術]



表紙につられて、またベルンハルト・シリンクの本を手に取りました。



子どものころから、表紙で本を好きになっていました。

装丁は三谷龍二氏で、実は木工デザイナーでした。



松永美穂氏の翻訳もとてもよいのだと感じます。




「朗読者」 [読書・美術]



「朗読者」ベルンハルト・シュリンクの訳本を読みました。

人の中の、「文盲」的なところ、そのやるせなさ。

「南方録の行方」 ―京都三条伊右衛門サロンにて― [読書・美術]



先週食事をしたのは京都三条の店[IYEMON SALON]です。

エントランスの壁いっぱいの本棚から借りて席に持ち込んだ「南方録の行方」戸田勝久著は、興味深い。

連れもそれぞれに気に入った本を数冊抱えて席に着いていたのでとっかえひっかえパラパラめくりながらのんびりデザートのプリンを食べました。


「星に降る雪」 [読書・美術]



池澤夏樹「星に降る雪」を電車の中で読みました。



思いだしたのは、

11歳の時のサマーキャンプ。満天の星々の圧力に耐えかねた恐怖心。

大学時代のハンググライダーの初飛行。耳を切る風の音だけの孤独な世界。

それと、天文学を専攻したほっそりした色白できれいな友人と、

野辺山天文台のおもいがけない小ささ。



今日は七夕、今年もやはり雨でした。

細川家の至宝 東京国立博物館 [読書・美術]



東京国立博物館に、はじめて鴬谷駅から行きました。

途中で国立科学博物館の正面にある巨大な「しろながすクジラ」の像にぶつかります。

そこを右折すると、東京国立博物館の正門です。



クジラのある国立科学博物館の新館建築工事が進んでいた際には、監理のためにしばらく現場に常駐していたのだから、このクジラとは顔なじみでした。にもかかわらず、こんな風に尾のほうからアプローチして後ろ姿をじっくり見たのは初めてでした。

新しく、懐かしい。

元気そうだね。



「細川家の至宝」展には、白隠禅師筆の図が山ほどありました。

太くて強烈な線は、きれいさと対極的な迫力ある漫画のよう。

白隠禅師について勝手に自分が作っていたイメージと違ったことと、

それを所持した細川家、利休の弟子だったという細川三斎についても、どちらかというと整ったイメージを持っていたせいかもしれませんが、驚きました。



それから、唐物茶壷 銘「頼政」。

茶入「出雲肩付」。

横山大観「焚火」。

梅原龍三郎「紫禁城」。



見たい展示物がすべて出ていたわけではありませんでした。

展示物が会期中に入れ替わるのです。後半再び行くチャンスがあるとよいけれど私にとってちょっとそれは贅沢すぎです。

でも、茶杓「ゆがみ」は見たい。



細川家のコレクションの分厚さを感じます。





午後は歳の違うお茶の友人のところで花月之式をしました。

本日の科目:仙遊之式、貴人清次付花月



ろうけつの着物


歌舞伎座 これにて千秋楽 [読書・美術]

本日、東銀座の歌舞伎座が千秋楽を迎えました。

「歌舞伎入門」「歌舞伎の中の日本」「道絶えずばまた」などを書いている元松竹歌舞伎企画者、製作者の直木賞作家、松井今朝子さんが、先日ある会で、日本の舞台と西洋の舞台の違いについて述べておられました。
西洋の舞台は、プロセニアム形式が基本である。つまり観客から見ると、「額縁」を隔てた向こうの世界で芝居が進む。それに対して、日本の舞台はそこから外れて観客の中に入ってくる。いわゆる花道。いやでも観客との物理的な距離は縮まり一体感が生まれる。さらに歌舞伎では、客からの「声掛け」というものも劇場の空気を作っていく。役者と観客の間に双方向的なエネルギーの「やり取り」が生まれる。それが日本の劇場空間の良いところだ。

隈研吾の設計による新しい歌舞伎座は、2013年春に開場予定だそう。
歌舞伎座のある種の「猥雑さ」が消えませんように。

「人生の途上にて」 [読書・美術]



今、読みかけの本です。

A.J.クローニン著「人生の途上にて」"Adventures in Two Worlds"



図書館に入ったのが昭和32年4月10日、というスタンプが押してありました。

53年前です。



医師に「なっていく」主人公の、誠実さと若い力に打たれます。



原題の"Two Worlds"とは、なんのことだろう?

訳者後記をぱらぱらめくると、書いてありました。

「医師」の世界と、「作家」の世界のことでした。



二つの世界を持つ生き方。



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