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静岡県富士山世界遺産センター [建築]

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター

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逆富士の建築が、建物前の水面に映り込んで再び逆転して富士山として目に映るという構図。

編み上げているように見えるのは木の格子。

しかも2000種ほど、すべて異なる形状のピースを組み上げているのだという。

さらに近づいてみると、格子が本当に編んでいるように見えるように、たとえば竹細工の竹のように見えるよう、編み込みごとにふっくらとむくりをつけて成形されているという徹底ぶり。

平面的には円ではなく、楕円形であることは図面では確認していたが、楕円であることこそが見事に緊張感のある美しさを生み出しているのだとここに立って了解できた。


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エレベーターで最上階へ。
エレベーターを降りた途端に、正面に本物の富士山が。

設計者の狙い通りの富士山。

しっかり拝めた。

午前中残っていた雨が上がり、しかもこのタイミングで雲も途切れて、本当に嬉しい。


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その後は、斜路の壁に映り込む登山者の影の隣を、
2015年の2回の富士登山を、身体で思い出しながら、
ゆるゆる降りてきました。

富士山。



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芹沢光治良記念館 菊竹清訓 [建築]

菊竹清訓設計の芹沢光治良記念館
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午後の逆光を受けて太く荒々しい樹林の中に、半世紀風雪に耐えた建築が建っていた。
異様な存在感。

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小説家芹沢光治良に対しても傷みの出ている記念館の建物に対しても、わずか3名の館員の方々が控え目な愛着を抱いているような空気が感じられて、慌ただしい滞在時間だったにもかかわらず何かほっとした。

立ち寄ることができて本当に良かった。


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江之浦測候所 [建築]

杉本博司氏の江之浦測候所を訪れました。


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「冬至光遥拝隧道」
半分土に埋まったコルテン鋼の隧道の軸線が、まっすぐ太平洋の向こう、冬至の朝陽の方向に重なっており、冬至の日の夜明けには隧道の中に海に反射した朝陽が満たされて赤く赤く輝くのだと。


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がけから突き出たコルテン鋼の隧道の上に立ち、暗い海からの空気を吸い込んでみた。


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コルテン鋼の隧道に交差するようにその上部にあるのが、この柔な大谷石の壁と屋根。
やがて大谷石が風化して廃墟と化していくのがこの建築の目指すところ、と。


 
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